
インドを旅していると、都会でも田舎でも足踏みミシンをよく見かけます。小さな小屋みたいなお店で洋服を縫っていたり、土産物屋の店先で小物を作っていたり、なぜか道端にミシンを置いて商売していたり、などなど。
ミシンの種類もいろいろあるのですが、昔ながらのレトロなミシンに出会うと、インド人から”チョロチョロ” (あっちに行って) と言われるまでじっと見つめていました。

ラジャスターンの仕入れ先の店でも、他のスタッフはお喋りしているのに黙々と何かを縫っているテイラーがいました。布という宝物に埋れながら時々視界に入るテイラーの後ろ姿は職人そのもの。他にはない布ものが無造作に積まれているこのお店、ミシンを踏む音を聞きながら夢中になってしまい、気がつくといつも夜になっていました。
私事ですが、実家で使わなくなった足踏みミシンを譲ってもらう予定です。もしかしたら、このテイラーのようにお店でカタカタ縫いはじめるかも。
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