
何度か訪れた砂漠の聖地、プシュカール。
小さな湖を囲むようにテンプルが建ち、それに沿った参道にはお土産屋が並んでいます。
最初に訪れた時は神聖な場所として凛とした雰囲気がありました。外国人向けのお店は
僅かしかなく、食事もピュアベジタリアンのみ。卵が食べたくなった時は闇取引のように
安宿のスタッフに交渉して暗くなってから調理してもらっていました。

滞在中に迎えた満月。プシュカールの満月の夜はとても神秘的。
どこからともなく流れてくる祈りの声と鈴の音。澄んだ湖に映る丸い月。時々聞こえる
犬の遠吠えや孔雀の鳴き声。最小限の人工的な灯りと物音。宇宙に包み込まれたような
心地良い感覚に浸っていたら、夜半を過ぎた頃、突然けたたましいパレードが始まり現実に引き戻されたのを覚えています。

あれから何十年後かに訪れたプシュカールは大変貌していました!
インド人外国人がたくさん、お店やホテルもたくさん、早朝から何頭もラクダを連ねて
キャメルツアー、夕刻の湖には鈴なりのツーリスト。テーマパークのような様子に
驚きながら、昔の記憶を頼りに静かな場所を探し、泳ぐことができた湖の汚れ具合を
危惧しながらもプシュカール滞在を楽しみました。
*画像は2008年に訪れた時のものです。
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